パパのブログ

パパが独学で行政書士試験に合格します。

3分で分かる『ウクライナ情勢』やさしい解説

もりパパです。

いつも勉強に関する記事をメインにしておりますが、一人の人間としてこのテーマに触れなければならない気がして今回書くことにしました。今回は「ウクライナ情勢」について勉強しましょう。

 

書こうと思ったきっかけは私の妻とのやりとりです。私の妻はニュースとか世界情勢には関心がなく、ファッション雑誌とか料理番組が好きなごく一般的な主婦です。しかし、私がウクライナ情勢の悪化のニュースを見て「これは世界が大変なことになる」と思い、妻にこれまでの経緯や、これが続いたら小麦、ガソリン、電気などの物価上昇も避けられないということを説明したところ、「そんなに大変なことになっていたんだね。私ももう少し勉強しなきゃ。」と言ってくれたのです。関心をもったきっかけは、小麦の値段かもしれません。それでも、より多くの人がこの問題について考えることが大事だと思いました。

 

※この解説では、分かりやすさを追求した結果、多少雑な表現もありますがご容赦ください。

 

 

ウクライナ戦争のきっかけ

今回のウクライナの一件は、ロシアからウクライナに対する「侵略戦争」と言っていいでしょう。ですから私はこの争いをウクライナ戦争」と呼ぶことにします。もともとウクライナ国内では、「アメリカ・ヨーロッパと仲良くしたいウクライナ人(欧米派)」と「ロシアと仲良くしたいウクライナ人(ロシア派)」が争っていました。ウクライナの現政権(大統領はゼレンスキーさん)は欧米派で、欧米の連合組織(NATO)の力を借りてロシア派との争いを優位に進めていました。そして将来的にはウクライナNATOに入ろうとしていました。しかし、この争いを口実にしてウクライナに侵入したのがロシアです。ロシアが考えた口実は「欧米派がロシア派を虐待してるからロシアが守ってあげる」というものでした。

 

ロシアが戦争を始めた本当の理由

表向きの口実はさておき、ロシアが侵略戦争を始めた本当の理由はなんだったのでしょう?ロシアはウクライナNATOに入るのが気に入りませんでした。なぜなら、実はNATOとはロシアに対抗するために作られた組織だったからです。しかもロシアとウクライナはもともとはソビエト連邦ソ連)という同じ国で、地図的にも隣りという深い関係にあります。要するに、ロシアはウクライナのことを「本当はロシアの領土」とか「属国」くらいに思っていて、そのウクライナが敵に回るのが絶対に許せない訳です。そこでロシアは「やられる前にやっちゃおう」と考えて始めたのが今回の侵略戦争です。

 

もう一つの戦争の要因「核兵器

ロシアとウクライナはもともとは同じソ連という国でした。そしてソ連から独立する流れでウクライナ核兵器を持つことになりました。核兵器の恐ろしさは説明するまでもありませんね。今世界が一番恐れているものは核兵器と言ってもいいでしょう。ドラえもんで例えるなら、核兵器をもっている国は「ジャイアン」、もっていない国は「のび太」くらいに力の差があります。そして核兵器を持っている国(以後「ジャイアン国」と言います)は、もっていない国(以後「のび太国」といいます)に核兵器を持たせたくありません。理由は威張りたいからです。そして最強のジャイアンアメリカが目をつけたのがウクライナです。ウクライナもそこそこのジャイアン国だったのですが、「仲間になりたかったら核兵器をすてろ」というアメリカの口車にのせられて核兵器を捨ててしまいました。そのせいでジャイアン国・ロシアが、のび太国・ウクライナを安心して攻められるようになったのです。

 

戦争のきっかけを作ったのは誰?

大前提としてウクライナ侵略戦争をしかけたロシアが一番の悪です。しかし、ロシアが怒るかもしれないのにウクライナと仲良くしようとした欧米、特に核兵器ウクライナから取り上げたアメリは、戦争のきっかけを作ったという責任があると私は考えます。

 

ウクライナ戦争に対する欧米の対応

欧米はウクライナ戦争に対して3つのことに取り組んでいます。①ウクライナからの難民の受け入れ、②ウクライナに対する物資の支援、③経済戦争です。

難民受け入れについて、これは良いことだと思います。

物資の支援とは、兵器とか食糧をウクライナに送ることです。欧米は「ウクライナはまだNATOに入ってないから守る理由がないよ」といって兵士は送らず、物資しか送っていません。これは人によって賛否が分かれるところだと思いますが、一応納得できる範囲のことだと思います。

経済戦争とは、悪者ロシアに対して欧米+α(日本など)が武力以外の方法で束になっていじめることです。例えば、ロシアのお金やクレジットカードを使えないようにしたり、貿易をしないようにしたり、入国を拒否したり・・・。武力は行使しないもののある種の戦争のようなものなので経済戦争と呼ばせてもらいます(経済制裁という言葉もありますが、制裁というのはどちらかに偏った見方だと思うので、私は使わないことにしました)。日本も過去に同じこと(ABCD包囲網)をされて、第二次世界大戦という破滅の道へ進むことになりました。ですから経済戦争をしかけることは、武力戦争の引き金になりかねないという認識が必要です。

 

欧米の対応に対する私の意見

欧米の対応を踏まえ、私にはどうしても欧米の対応が次のように捉えてしまいます。

「まず弱者であるウクライナだけを強国ロシアと戦わせて、ロシアを悪者に仕立てあげよう。そしてみんなで悪者ロシアを安全なところから攻撃しよう。」

欧米が本当にウクライナ戦争を早くとめたいなら、まず第二の当事者である欧米が仲裁に入るべきです。それが無理だったときに初めて経済戦争という選択肢を検討すべきなのに、欧米は最初からロシアに経済戦争をしかけています。武力戦争と経済戦争では直接人命に関わるかどうかという点で決定的な違いはあれど、いきなり戦争を始めたという点ではロシアも欧米も同じです。だから私には欧米の対応が、これを機にロシアをいじめたいだけのように映ってしまうのです。

 

今の私たちにできること

今の私たちにできることは、まずこの問題について考えることです。

そして、できるなら自分の考えを発信することです。

そして最も重要なのは、より多くの人が選挙に参加することです。

ウクライナの問題は、遠いどこかの国で起こっている非日常でなく、ロシア・中国・北朝鮮という核保有国(ジャイアン国)に囲まれた日本にも近い将来起こりうることです。ロシアが攻めてきたとき、欧米はウクライナを守ってはくれませんでした。日本も自国の安全は自国で守る必要があることが分かったはずです。

そして、ウクライナ国民は何のためにロシアと戦っているのかを考えてみてください。それは欧米のような自由な国になりたくて、独裁国家のロシアから本当の意味で独立しようとしているからです。自由とは当たり前のものでなく、今のウクライナと同じように過去に人類が犠牲を払って勝ち取ってきたものなのです。

日本はすでに自由な民主主義の国です。国の最高機関である国会は国民の選挙によって選ばれます。現職の国会議員の質が低いとすれば、私たちがそういう国会議員を選んだからなのです。たとえ岸田総理大臣に不満があったとしても、選んだのは私たちなのです。年配者に有利な制度が多いのは、若者より年配者の投票率の方が高いからなのです。

しかし、これまで自民党立憲民主党が口喧嘩していただけの国会は、前回の衆議院選挙で私たちが選んだや「維新の会」や「国民民主党」が台頭して変わり始めています。国民が国を変えるには、一人一人が真剣に国のことを考えて、選挙でまともな国会議員と政党を選ぶしかありません。私たちだけでなく、これから生まれてくる子ども達のために、国政について真剣に考えるときがきたのだと思います。

 

次回予告

ウクライナ情勢の変化によって、世界が大きく変わろうとしています。経済戦争が続けば、日本においても物価や経済に大きな影響があるでしょう。そこで、次回こそは「ウクライナ情勢と新しいライフスタイル」をテーマにしようと思います。予定変更になってしまいごめんなさい。